不正請求で揺れるビッグモーターでは、組織の方針などが記された経営計画書がメルカリでも販売されており、話題となっています。
また、経営計画書では、部下に対する生殺与奪権という物騒な言葉も出てきています。
そこで今回は、ビッグモーター経営計画書の生殺与奪権や、株式会社武蔵野の小山昇氏との関係も見ていきたいと思います。
ビッグモーターの経営計画書とは?
ビッグモーターの経営計画書とは、組織の方針などが記されたもので、会社が毎年すべての社員に配っている冊子です。
この計画書の目的として、会社と社員のベクトルを合わせるためとしています。
経営計画書がメルカリに出品?
なんと、大事な経営計画書がメルカリに出品されています。
でも、売れているようですね。
それだけ今回の問題は関心が高い証拠です。
では、早速内容を見ていきましょう!
幸せだなあ!を毎日唱和する
幸せだなあ!
俺はツいている!
やってやれないことはない。
やらずにできるわけはない。
経営計画書では、毎日唱和する言葉として、「幸せだなあ!」「俺はツいている!」などの言葉を口に出して言っています。
今の自分に幸せを感じることはとてもいいことですし、自分を鼓舞する言葉は非常にいいと思ますね。
言っていることと感じていることが同じなら最高の唱和ですが、社員はそうは思っていないでしょうね。
燃える闘魂で激しい闘争心を持て!
経営の原点12カ条の中から
燃える闘魂
経営には、いかなる格闘技にも勝る激しい闘争心が必要
アントニオ猪木のような闘争心が必要のようですね。
会社と社長に従わなければ即刻辞めろ!
会社と社長の思想は受け入れないが仕事の能力はある。
今、すぐ辞めてください
どれだけ仕事の能力が素晴らしくても、会社と社長の指示に従えないのであれば、即刻辞職しろということです。
これではどんなに優秀な人材であっても辞めていく人も多いでしょう。
幹部は生殺与奪権利を持つ!
ビッグモーターでは「生殺与奪権」という、とんでもない権限を与え、部下を罵倒していたようです。(あまりにも酷いため、詳細は下記項目で)
会社行事の不参加者は人事評価を下げる!
社員旅行や親睦会などの会社行事の不参加は、人事評価を下げる。
その場合の旅行積立金は、預かり金として退職時に返金する。
これは典型的なブラック企業ですね。
結婚式は売り出し日を外して予定を組め!
結婚式は売り出し日を外して予定を組む
結婚式に上司や同僚を招待した場合は、交通費を負担するのが社会通念上ではありますが、「費用が負担できないなら式を挙げる資格はない」とされているようです。
せっかくの幸せな気分も台無しですね。
環境整備点検でクビになる!
職場環境が整備できない役職者はカド番、もしくは更迭する。
人事評価の重要な指標となっていたのが、環境整備点検と言われるものです。
副社長らが店舗を視察し、掃除や備品などの管理を点検するイベントで、社員の服従度を見るためと思われる。
実際にその場で突然クビと言われた人も何人かいるそうです。
歩き方が悪いと女の子がクビになった子もいるという。(元社員の声)
パワハラ以上のイベントですね。
経営計画書の生殺与奪権が物騒?
ビッグモーターでは、幹部に生殺与奪権が与えられているという。
経営方針の執行責任を持つ幹部には
目標達成に必要な部下の生殺与奪権を与える
なんか物騒な言葉が出てきましたね。
生殺与奪権について辞書で調べてみました。
生殺与奪権とは
相手を殺したり、あるいは生かしたり、どのようにしてもよい、思いのままに処することができるという権利のこと。生かすも殺すも思いのままにできる権利。
引用元:weblio
この権利の元、ビッグモーターの店長はとんでもない事を部下に対して行っていたようです。
・営業マンLINEグループで書類不備があった場合、店長から「ぶっ殺すぞ」のラインがあり、その罵倒したLINEは41件にも上る。
・納車する車に汚れや書類不備があった場合、ペナルティがあり、ペナルティ1回で1000円の罰金となり、一日に5ペナルティで5000円を払ったこともある。
・社内恋愛は2度目まで、3度目は左遷になる。
・部下を生かすも殺すも店長次第という酷い制度。
尚、後述しますが、「生殺与奪権」は、(株)武蔵野の小山昇氏が提唱したものです。
ビッグモーターと武蔵野の小山昇との関係は?
ビッグモーターの経営計画書を作成したのは、株式会社武蔵野の代表取締役社長の小山昇氏です。
小山氏の会社は、中小企業の経営コンサルタントを主な業務としており、北海道知床で起こった「知床遊覧船事故」の運営会社のコンサルを担当していたのが、小山昇氏です。
小山昇氏は、「会社を絶対潰さない組織の教科書」や、「朝30分の掃除から儲かる会社に変わる」などの著書でも有名です。
そして、ビッグモーターの経営計画書にある「生殺与奪権」を提唱したのも小山氏のようです。
小山氏提唱する「生殺与奪権」とは、部下の評価は「上司の独断と偏見でつけて良い」という意味のようです。
知床遊覧船の事故といい、今回のビッグモーターの件も同じ小山氏のコンサルだったことが非常に気になります。
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ビッグモーター経営計画書まとめ
今回は、ビッグモーター経営計画書の生殺与奪権や、株式会社武蔵野の小山昇氏との関係を見てきました。
ビッグモーターでは、組織の方針として経営計画書を全社員に配布していますが、その内容は信じられないようなものばかりです。
特に生殺与奪権や環境整備点検などは、社員が常にビクビクしてまともな仕事ができないのではないかと感じてしまいます。
生殺与奪権は、(株)武蔵野の小山昇氏の提唱ですが、このルールは本当に正しいのでしょうか。
今後もビッグモーターを注視していきたいと思います。