ビッグモーターと損保ジャパンが癒着疑惑の理由は?不正請求の内容や手口は?

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中古車販売大手の「ビッグモーター」による保険金水増し請求が問題になっていますが、損保ジャパンとの癒着疑惑が浮上しています。

そこで今回は、ビッグモーターと損保ジャパンが癒着疑惑のある理由や、不正請求の内容や手口について見ていきたいと思います。

目次

ビッグモーターの不正請求の内容や手口は?

ビッグモーターは、中古車の買い取りや販売のほか、自動車保険の代理店事業や自動車修理などの板金事業も手掛けています。

その中で、板金事業である車両修理費用の水増し請求を、組織的に行っていた疑いがあるという。

水増し請求については、上長の指示で過剰な車の修理を行い、その費用を保険会社に請求しているという内部通報があったことがきっかけです。

ビッグモーターと取引のある損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険の3社が調査を行った結果、全国に33ある整備工場の内、25の工場で80件が水増し請求の疑いがあったという。

主な不正請求の水増しの手口は、ゴルフボールを靴下に入れて車体をたたいたり、ドライバーで車体に傷をつけるなど、悪質極まるものです。

2022年3月に従業員から内部告発があり、調査した結果、修理担当の従業員382人の4割にあたる、104人が不正な作業に関与したと回答したことが、「テレ朝NEWS」で報じられています。

ビッグモーターと損保ジャパンが癒着している疑惑の理由は?

損保ジャパンだけが説明を鵜呑み?

ビッグモーターと取引のある大手保険会社3社が、普通であれば一丸となって対応すべきところ、足並みが揃わないという。

その理由は、ビッグモーター側の説明では、水増しに関しては意図的ではなく、作業工程の連係ミスや作業員のミスによるもので、社長をはじめ組織的な関与はないと説明しました。

しかし、これに関して損保ジャパンだけが説明を鵜呑みにし、早々に組織的関与はないと結論付けてしまった。

損保ジャパンは東洋経済の取材に対し、「組織的な不正の指示がなかったことが確認できたから」としています。

他の大手損保の東京海上と三井住友海上では、追加調査の必要性をビッグモーター側に訴えているという。

損保ジャパンを有利に?

損保ジャパンだけがビッグモーターの説明を鵜呑みにしたことで、東京海上と三井住友海上の自賠責保険は取り扱わないという通知がビッグモーター社内であったという。

これは、水増し請求の追及を更に行おうとしている、東京海上と三井住友海上を外し、損保ジャパンだけと付き合おうとしていたようである。

しかし、ビッグモーターの社員からの水増し疑惑の証言などもあり、損保ジャパンとの癒着の疑惑が浮上してきたという。

ビッグモーター社長が損保ジャパンへ訪問?

「東洋経済ONLINE」では、東京海上と三井住友海上の自賠責保険の取り扱い停止の通知が出る少し前に、ビッグモーターの社長が損保ジャパンの役員を訪ねていることが報じられています。

その後に、損保ジャパンではビッグモーターへの対応方針が大きく変わったという。

そして、以前は3社でビッグモーターへの事故車の修理紹介をストップさせていたが、損保ジャパンだけは、早々に再開させていたようです。

損保ジャパンは不正請求された保険金の返還や、不正請求の対象になった車両の持ち主への経緯説明を、ビッグモーター側に求めてすらいない段階で事故車の修理紹介を再開している。

引用元:東洋経済ONLINE

営業ノルマ「アット」とは?

ビッグモーターの板金部門には、「アット」と呼ばれる営業ノルマがあるという。

アットとは、車両修理1件当たりの工賃(作業代金)と、交換した車両パーツの粗利益(販売代金から仕入れ代金を引いた金額)の合計額を指す。

ビッグモーターでは、「アット」の平均値を上げるようノルマを課し、できない工場責任者は本社役員の会議で厳しき問い詰められ、降格処分もあるという。

修理工賃は、車が持ち込まれ、その損傷状態を見て初めて決まるわけですから、事前にノルマとして設定できるものではありません。

つまり、ノルマを達成するために、ゴルフボールで車体をわざと傷つけるという行為が行われていたようです。

損保ジャパンでは、ビッグモーターの板金部門に出向者を送り込んでいたという。

損保ジャパンは板金部門に5人の出向者を送り込み、工場長が集まる会議に同席したり、教育係として工場スタッフと日々やり取りしたりするなかで、営業ノルマが及ぼす影響を「間近で確実に見ていた」(大手損保幹部)からだ。

それでも営業ノルマに違和感を抱かず是正しなかったのは、ビッグモーターと当初から裏で握り合っていたからではないかと思われても仕方ない。

引用元:東洋経済ONLINE

損保ジャパンでは、ビッグモーターの営業ノルマを黙認し、自賠責の自社への契約を増加させ、利益を受けていたという構図になりますね。

でもまだ、癒着の疑惑というだけで、今後の損保ジャパンの説明が注視されるところです。

(追記)損保ジャパンから37人が出向!

2023年7月24日付けの産経新聞では、損保ジャパンからビッグモーターへの出向者は、2011年以降で37人に上ることが報じられています。

そして、不正請求が横行した時期に、事故車両の担当の板金塗装部門に担当部長を務めたものもいたという。

損保ジャパンでは、不正を認識した出向者はいないとしているが、担当部長として知らなかったというのは不自然さもありますよね。

この件に関しては、外部弁護士の調査を検討しているという。

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ビッグモーターと損保ジャパン癒着まとめ

今回は、ビッグモーターと損保ジャパンが癒着疑惑のある理由や、不正請求の内容や手口について見てきました。

ゴルフボールを靴下に入れて車体を叩いたり、ドライバーで傷付けたりするなどの手口で修理費用を水増していたことは衝撃的ですね。

さらに、ノルマ達成のために、修理担当の約4割が不正作業に関与していたことも驚きです。

そして、癒着疑惑については今後の損保ジャパンの説明などが注視されるところです。

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