実質的な経営トップとして君臨していた、ビッグモーター前副社長・兼重宏一氏ですが、多くのパワハラ疑惑が元社員・現役社員から証言されています。
そこで今回は、兼重宏一前副社長のパワハラ疑惑や、LINE暴言など不正の元凶とも言われる数々をまとめました。
兼重宏一のパワハラ・LINE暴言内容
ビッグモーターが不正を横行するようになった背景には、兼重宏一前副社長主導によるパワハラだと指摘されています。
前社長・兼重宏行氏は、強いリーダーシップの下、社員や幹部からの人望は厚かったようですが、息子の宏一氏に会社を任せていた間は、経営にほとんど口を出さなかったようです。
では、宏一氏によるパワハラやLINE暴言とはどのようなものがあったのでしょう。
恐怖の環境整備点検
環境整備点検は、兼重宏一前副社長と本部役員2名が、各店舗を回る恒例行事で、店の掃除が行き届いているかをチェックするものだという。
その際に、3人の機嫌を損ねると降格やクビになるというものです。
葉っぱが落ちただけで降格
環境整備点検では、『店の前の歩道がきれいに掃き清められているか?』という項目があることから、前日から社員が総出で一生懸命掃除をします。
しかし直前まで綺麗になっていても、たまたま来た時に風が吹き、枯れ葉や雑草が飛んでくると大幅減点になり、降格やクビの理由になるという。
環境整備点検では、前日から掃除を始め、終わるのは早くて夜12時、遅ければ午前2時や3時になるという。
しかもその時間はサービス残業であるという。
徹夜で掃除しても、風で葉っぱが飛んで来たら終わりです。
環境整備点検は、店舗の掃除だけに限らず、役員への挨拶やおもてなしにも適用されるようです。
挨拶が悪いからクビ!
料理が口に合わないから降格
従業員は、環境整備点検に来た役員の姿を見つけると、猛ダッシュで挨拶に向かいますが、挨拶の仕方が悪かったり、髪の毛の色が気に食わないと、「明日から来なくていい」と、いきなりクビの通告をされる。
また環境整備点検は全国を回るため、役員が前泊する場合は、店長が責任をもって準備しなければならず、下手なところへ連れていけないため、下見に1回行くという。
しかし、宿泊施設の接客が気に入らなかったり、出された料理が口に合わないなど、3人の誰かが気に入らなかった場合は、降格になる。
LINEによる暴言
とても早稲田大卒でMBAを取得している人のLINE内容とは思えませんね。
兼重宏一氏は社員を辞めさせるように指示していたのでしょうか、宏一氏から各店長に送られたグループLINEです。
このような暴言LINEが、宏一前副社長から毎日届いていたという。
LINE返事が遅いと降格
LINEに関しては、暴言の他にも返事が遅いだけで降格になるという。
休みの日も構わずLINEによる叱責をする宏一氏と側近の役員は、LINEの返事が遅いだけで「降格」のカードを振りかざし、1日放置しただけで1000件以上にも上るという。
気に入らない社員や意見をする社員、そして数字を挙げない店長などは、特にひどいプレッシャーをかけ、一発降格はもちろんのこと、一発県外異動や即クビなど、やりたい放題だったようです。
兼重宏一が不正の元凶?
元社員や現役社員からは、兼重宏一氏が出てきた2018年の頃から、過剰なノルマや不当な降格処分が多くなったという証言があります。
やはり不正の元凶は、兼重宏一前副社長だったのでしょうか。
過剰なノルマ
8月1日にビッグモーターで架空の保険契約があったことが報じられています。
複数の関係者によりますと、今年に入りビッグモーターから複数の損保会社に対し、架空の契約について報告があったということです。
福井県の店舗ではスタッフが名義人となり、展示車の保険料を負担していたとみられます。
引用元:テレ朝NEWS
ビッグモーターは、中古車販売や修理などの他に、自動車保険を取り扱う保険代理店の側面も持っています。
新たな問題として架空の保険契約を結んでいた疑いが浮上しています。
そこには、ビッグモーターの経営計画書で、「保険は経営の柱」とされていたようです。
西日本エリアの元営業社員:「会社の方針が『保険を売るために車を売る』。保険(契約)取れなかったら『なんで取れなかったのか』徹底的に問い詰められる」
引用元:テレ朝NEWS
背景には、保険契約を巡る過剰なノルマがあったと見られています。
ビッグモーターは、架空の保険契約について「回答は控えさせていただきます」とコメントしているという。
兼重宏一のパワハラまとめ
今回は、兼重宏一前副社長のパワハラ疑惑や、LINE暴言など不正の元凶とも言われる数々を見てきました。
兼重宏一前副社長が現れてきた2018年頃から、あり得ないようなLINEの暴言や不当な降格人事が、元社員や現役社員の多くから聞かれます。
幹部役員でさえも兼重宏一前副社長には言い返せない状況があり、店長やその部下の人たちはなおさら口答えはできなかったでしょう。
新たに、架空保険契約疑惑の問題も出てきており、会社の実権を握っていたとされる、兼重前副社長が不正の元凶であった可能性は高いと思われます。