マイナンバーカードを巡るトラブルで、不安に駆られる人がいる中、マイナカードを返納する運動が活発化しています。
そこで今回は、マイナンバーカードの返納は意味がないのか、返納運動の目的やメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。
#マイナンバーカード返納運動とは?
マイナンバーカードを巡っては、トラブルが続いており、他人のカードに口座番号が紐づけされるなど、不安に駆られる人は多いですね。
それに伴い、マイナンバーカードを返納しようとする動きが活発化し、ハッシュタグ(#)をつけて「#マイナンバーカード返納運動」として、返納を呼び掛ける投稿が相次いでいます。
タレントのラサール石井さんも自身のTwitterで返納を報告しています。
「みんなで返納すればこわくない」をうたい文句にマイナカードの返納を呼び掛けるTwitterが拡散されています。
でも、単純に返納することで何がどう解決するのでしょうか。
ただ、返納運動に関しては、マイナンバーカードの不安だけではなく、その他の要因も重なっていることが考えられます。
マイナンバーカードの返納は意味がない?
マイナカードのトラブルは、コンビニ証明書の誤発行や、年金に他人の記録を紐づける、マイナポイントを他人に付与、そしてマイナ保険証では別人の情報が紐づけられるなど、個人情報の取り扱いで深刻な問題となっています。
そこで登場しているのが、マイナカードの返納です。
マイナカードを返納しようと思っている人の中には、返納することで紐づけ情報がなくなり、不安要素が解消されると思っているのではないでしょうか。
返納しても番号は消えない
実際にカードを返納してもマイナンバーはすでに付与されており、番号が消えることはありません。
仮にマイナカードを返納したところで、マイナンバーと保険証の紐づけは外れませんから意味がないということになります。
また、既に報告してある公金受取口座についても、カードではなく、マイナンバーと紐づいていることから、返納によって口座の登録が抹消されることはありません。
結局、マイナカードを返納することで利用が停止されることもなく、データが消えるようのこともありません。
返納のメリット・デメリットは?
マイナンバーカードの返納によるメリット・デメリットについて調べてみました。
返納のメリットについては、カードを紛失するリスクがなくなるということだけでしょう。
マイナンバーカードを返納しても、マイナンバー自体が消えることはなく、番号そのものは返納できませんから、特段メリットはないと考えられます。
また、デメリットについては、返納することで不便になることは確かです。
さらに「返納」という行為で役所の事務負担が増え、人件費がかかることから、税金の無駄遣いが起こります。
マイナンバーカードのトラブルが多く、不安を考えるのは分かりますが、カードを返納することでマイナンバーがなくなるわけではありませんから、返納することで紐づけがリセットされると考えている方は、再考した方がいいでしょう。
システム自体の不具合はある程度はつきものですから、国が「早急見直しをする」ということを信じて待つしかないでしょう。
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みんなの声
マイナンバーカードの返納について、Yahoo!コメントでは多くの声が挙がっています。
・カード返したところで振り分けられたマイナンバーシステムから離脱することはできないんです。持ちたくなければ持たなくても良いんじゃないですか?
・マイナカードの返納により、国民を無視する政治に一定のプレッシャーを与えるということであれば、意味のあることだと思います。
・マイナカード返納しても物理的に破壊するだけで利用者のマイナンバーは消えな い。
引用元:Yahoo!コメント
マイナンバーカードの返納まとめ
今回は、マイナンバーカードの返納は意味がないのか、返納運動の目的やメリット・デメリットについて見てきました。
マイナンバーカードに関するトラブルは、個人情報の流出にも関わることですから、不安しかありませんよね。
できれば年金や保険証の記録、公金口座の情報など、今すぐデータを白紙に戻したいと考えます。
しかし、マイナンバーカードを返納しても付与されたマイナンバーはなくなりません。
政府としてもトラブルの早期解消に向けて、本気を出してもらいたいですね。